十和田湖を眺めるなら:十和田湖展望エリア

西湖畔の地図


このエリアのご紹介

北へ向かうと津軽・弘前へ、南へ向かうと秋田県へ。西湖湖岸沿いに走る国道103号・国道454号からは、中山半島を望むことが出来ます。
展望台や十和田湖を見下ろせるスポットが多く、十和田湖全景をいろいろな角度から眺めたいならぜひ立ち寄りたいエリアです。
また、ひめます養殖にまつわる建造物や神社なども、このエリアのみどころのひとつ。
休屋を境に、東側・宇樽部方面がアクティブに自然のここちよさを体感するエリアなら、西側・西湖畔は十和田湖を俯瞰しながら、湖を形成した自然の力やこの土地の文化が定着した年月をじっくり感じるエリアと言えるでしょう。


みどころ

発荷峠(標高631m)

発荷峠からの景色

東北自動車道十和田インターから国道103号線で入る十和田湖の南の入口が発荷峠。
大館、小坂からの樹海ラインの終点でもあります。ここからは正面に十和田カルデラの外輪山を、その後方に南八甲田の櫛ケ峰を望むことができます。
行楽日の展望台付近は人や車で混雑し、駐車場も満車状態となりますが、200m程離れた樹海ライン入口には広い駐車場とトイレがあります。


滝ノ沢展望台(標高698m)

滝ノ沢展望台からの景色

弘前から国道102号線を登りつめる。十和田湖を一周する左右の分岐点が、滝ノ沢峠です。ブナの樹海を通り抜け、視界が急に開ける。展望台から眺める、神秘の十和田湖が美しいです。


甲岳台(標高670m)

甲岳台からの景色

甲岳台は、発荷峠から外輪山沿いに東へ行ったところにあります。
西湖を眼下に見下ろす眺めは四大展望所に劣らぬ美しさです。


紫明亭展望台(標高630m)

紫明亭展望台からの景色

発荷峠から小坂町への樹海ラインの途中にある展望所です。展望台の脇にある石碑は昭和2年の「新日本八景」に湖沼の部で十和田湖が入選したのを記念して建立されたもの。西湖と休屋の全景を眺めることができ、静かに十和田湖の美しさを堪能できます。
ここから見える西湖はハートのような形をしているのが特徴です。


鉛山峠から白雲亭周辺

鉛山峠から白雲亭周辺写真

樹海ライン鉛山峠入口駐車場に車を置き、ブナ林の中のネマガリダケを切り開いた歩道を500m程進むと「鉛山峠」の標柱が立っています。
この場所からは湖が見えないので、左右に分かれた歩道を右へとり、100mほど進むと開けた場所に出ます。入口からは約10分。軽装であれば、ここで引返しましょう。
標柱の立つ鉛山峠から左のコースを進むと湖面が見え隠れし、廃山となった鉛山鉱山への分岐点に出ます。
かつて鉛山への道は、小坂、十和田湖間の鉱石や物資運搬の重要な道でした。
尾根づたいに直進すると約1300mで「白雲亭」。
林武画伯の国立公国絵画「十和田湖」はここからの風景で、西湖、中山半島、中湖、御倉半島と立体的な眺望です。
白雲亭から白地山分岐への間はこの大パノラマを満喫することができます。あまり知られていませんが、このコースからの眺望は数ある展望台の中でも、もっとも素晴らしいと言われています。
残雪の時期、黄色の満作(マンサク)の花が咲き、5月には桂(カツラ)や大山桜(オオヤマザクラ)などが薄紅色の化粧をします。
白地山湿原には、六月からヒナザクラ、ワタスゲ、ハクサンチドリ、タチギボウシなどの湿原植物の花が咲き競います。なかでもキンコウカとニッコウキスゲの咲く7月、8月が花の見頃。
帰りは元来た道を戻るか、白地山分岐から大川岱に下るとよいでしょう。


和井内神社

私財を投げうって十和田湖でヒメマスの養殖を成功させた和井内貞行とその妻を祀っている神社です。
明治40年、カツが亡くなった際、大川岱地区の人々が彼女の厚意に感謝し、「勝漁神社」を建立したのが始まり。
その16年後の大正11年、和井内貞行も帰らぬ人となり、共に勝漁神社へ祀られることとなりました。
昭和9年には名称を「和井内神社」へと改名。大川岱地区の人々の信仰を集めています。
※許可なく社殿へ立ち入ることは禁止されています。