休むことなく巡り来る朝、昼、そして夜。それが地球のリズムです。
ところが、雑踏する街の中では、夜から朝を繋ぐ時間があいまいになってしまいがち。そのせいで身も心もぼんやりと疲れを感じていることにも気付きません。
だからこそ人は、地球のリズムの中に身を置いたとき、例えようもない安心感と心地よさを感じます。そして心に躍動を取り戻すことが出来るのです。
地球のリズムがしっかりと、そして美しく巡り来る場所。それが十和田湖です。
朝靄で雲がいっそう近くに感じる十和田湖の朝。
雄大な自然を背景に冴えた空気が広がり、今まさに昇らんとする朝日が、澄み渡る湖を黄金色に染め上げていく神秘的な時間です。鳥のさえずりがこだまし、そこにリズムを添えるのは、踏みしめている大地の音。自然の音しか聞こえない静寂の湖畔は、自然と一体になれる特等席です。
自然に身を委ね、気持ちのままに瞑想したり、心を開いたり…。これが、朝にしか味わえない十和田湖です。
太陽に照らされた水面がキラキラと輝き、緑が一層色味を増す昼。
朝の静寂の中でゆっくりと目覚めた空気は、昼には自然の香りと太陽の温もりを含み、生命力をみなぎらせて流れます。
カヌーや森林散策など自然と触れ合い楽しむことで、心にも爽やかな風が通り抜ける十和田湖の昼。大自然を身体で感じながら、心にゆとりと力を取り戻す「滋養」の時間です。
無数の星屑がまたたき、月明かりが静かにやさしく降り注ぐ十和田湖の夜。湖面には鏡のように月が映し出され、その透明感をいっそう強く感じられます。
2013年7月、乙女の像から秋田県境までソーラーフットライト（4月～11月）が設置されました。フットライトが設置された遊歩道では、足元を安全に照らすという役目を担い、展望台や対岸からは、宝石を散りばめたように彩られた湖岸を満喫できます。
ひと遊びも、ふた遊びもして、再び静寂な夜を迎える十和田湖。地球のリズムにあわせて、深く眠ります。